チャヴォリック
160年以上の歴史を持つアブルッツォの老舗
アブルッツォ州は中部イタリアのアドリア海側に位置し、イタリアでも屈指のワイン生産量を誇る地域です。
チャボリックは1853年から続く44haの葡萄畑を持ち、そのうちの29haはペスカーラの丘陵地帯にあり、ワイナリー自体は残りの畑があるキエーティ県のミリアニコに、創業当初からあります。
“チャボリック”はブルガリアにルーツのある苗字。
元々はブルガリア系の移民だったわけです。
丘の斜面に位置するワイナリーは、趣のある洞窟のような地下の熟成庫を持ち、気温と湿度が安定した環境でワインは寝かせられています。
大農業地帯であるアブルッツォ州では広大な土地を持ち大量生産のワイナリーが多くなるのが実情です。
しかしこのチャボリックは、その中では小規模で地葡萄を生産し、機械化が進んでいるこの地域で、収穫はすべて手摘みで行います。
亜硫酸塩の添加も極力抑え、土地に根付いたワイン造りをしている。
赤はモンテプルチャーノ・ダブルッツォだけで4ランクも造るこだわりよう。白もトレッビアーノとペコリーノ、そしてパッセリーナのスパークリングというように土着の品種を大切にしています。
スマートな女性オーナーが率いるこのワイナリーは、固定観念を覆す、丁寧なクオリティーワインの造り手なのです。