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テヌータ・サンタゴスティーノ

アンフォラの現代的アプローチ

父アゴスティーノの意志を継ぐ4人の兄弟によって2013年に立ち上げられたワイナリー。カンパーニャ州内陸部ベネヴェント県ソロパカというエリア、標高160mに位置しており、タブルノ山とカローレ川の恩恵を受けている土地です。所有している7haの畑は現在ビオディナミ(哲学的、スピリチュアルな有機栽培)に転換中です。

ワイナリーは「Back to Origin」というプロジェクトを掲げ、熟成の際にアンフォラと呼ばれる陶器を使用します。紀元前からオリーブオイルやワインの運搬・熟成に使われたもので、ギリシア・ローマ時代の遺跡からも数多く発見されている壺のような容器です。現代ではステンレスタンクや木樽を使用するのが一般的ですが、この生産者は、テラコッタ(素焼き)の内側を蜜蝋でコーティングしたものと、吸水性の無い磁器製の2種類のアンフォラを使用しています。古代そのままに素焼きのテラコッタを使用すると、液体が陶器に染み込み、酸化が進むことで特に白ワインはいわゆるオレンジワインやアンバーワイン(褐色)となります。しかしこの2種類のアンフォラは酸素との接触を少なくできるので、色合いと味わいはクリアなワインです。
ステンレスタンクよりは空気や温度の変化を受けるため熟成が進み、かつ木樽ではないため特有のロースト香は付かない、いわばその中間のワインができます。その違いは苦味・えぐみの無さと、長く続く余韻の膨らみによく表れています。

ワイナリーのロゴマークは、アンフォラを枠としてブドウ畑と石の土壌が実りを豊かにする川を囲むデザインです。

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