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ベガーリ・ロレンツォ

昔ながらの陰干しアマローネ

アマローネとは、ヴェネト州のヴァルポリチェッラ地区で「陰干しブドウから造る」辛口赤ワイン。

通常は甘口のデザートワイン用に陰干しを行うのですが、赤ブドウでそれを行い、さらに辛口に仕上げるのがユニークです。

凝縮された果汁から、しっかりとしたボディを持つ赤ワインになります。今ではイタリア屈指の高級ワインとして知られるようになりました。

そのため生産者は増加し、現在では240社程と言われています。

そんな中、昔からこの地で家族経営でワイン造りを行っているのがこのベガーリ・ロレンツォです。

20世紀初頭創業のワイナリーで、所有畑は僅か12ha。大手なら200ha近いこともあるのだから、その規模の差は歴然。

ソアヴェなどの白ワイン畑は所有せず、ひたすら赤ワインのみ、クオリティ重視で造り続けています。

100日間に及ぶ陰干し後、大樽熟成で仕上げるアマローネは先代から変わらぬ製法。

レーズンのような濃厚な果実味を持ちながら、「甘い」アマローネではなく、Amaro、つまり「苦い」というニュアンスに近い、残糖少なめな味わい。

昔ながらの媚びないアマローネの模範的存在です。

小規模ながらも受賞歴は華々しく、ガンベロ・ロッソ誌のトレビッキエーリは13回獲得しています。

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