1. HOME
  2. マルケージ・パンクラツィ

マルケージ・パンクラツィ

奇跡のピノ・ネロ

トスカーナでは珍しい、ピノ・ネロだけを造っている生産者です。

パンクラツィ家は15世紀まで遡る古い家系です。

1800年代にマルケーゼ(侯爵)の称号を与えられました。

1975年、ヴィットリオ・パンクラツィが3,300株の“サンジョヴェーゼ”を自身の土地に植えました。

当初彼はこのサンジョヴェーゼに大して期待しておらず、自家用ワインに混ぜて使っていました。

しかし、15年後のある日、彼の友人である専門家から指摘されて、植えられているのはサンジョヴェーゼではなく、すべてピノ・ネロ(=ピノ・ノワール)だったことが判明しました。

この地域ではありきたりだと思っていたブドウが、実は他にないユニークで素晴らしい可能性を秘めていることが分かったわけです。

ヴィットリオは友人のニコロ・ダフリットを醸造家として招き、本格的なワイン造りに乗り出しました。

畑の面積は僅かに4ha。1haが100m四方なので、そのたった4倍です。

Villa di Bagnolo(バニョーロ村)は水分を多く含んだ土壌で、ブドウの生育を促します。ちなみにBagnoloは「濡れた」という意味のBagnareに由来します。

また、火山由来の鉄分の多い土壌がブドウの味わいに奥行きを与えます。

こうした条件が偶然揃ったことで、奇跡的に上質なピノ・ネロが造られるようになりました。

ブルゴーニュやニューワールド、北イタリアとも違う、エレガントさとボリューム感を両立したトスカーナらしいワインです。

  • イメージ
  • イメージ