ムッソ
“女王”バルバレスコの造り手
イタリアの代表的な赤ワインの一つが「イタリアワインの王様」と言われるバローロですが、そのすぐ近くのエリアで同じネッビオーロ種で造られるのが「女王」バルバレスコです。
力強く男性的なバローロと対照的に、エレガントでビロードのようなしなやかな味わいから、その地位を確立してきました。
そのバルバレスコ村で1929年に設立され、第二次大戦の困難を乗り越えて、現在は3代目と4代目が切り盛りしています。
畑は全面積で10ha、年間生産量80,000本という小規模な生産者で、その約40%は代表選手のバルバレスコです。
ポーラとリオ・ソルドという2つのクリュを所有しています。
ポーラの畑から生み出されるバルバレスコは粘土と石灰の土壌の影響で果実味に凝縮感があり、フルボディに仕上がります。
対してリオ・ソルドの土壌はそれに砂が混じるので、色合いに透明感が出てエレガントな仕上がりとなります。
そうした畑の個性を大切に表現するために、熟成には2500ℓと5000ℓの大樽を使用している伝統的スタイルです。
そしてムッソが取り組んでいるのがサステナブルなワイン造り。
「持続性のある」という意味ですが、近年多ジャンルに渡り広まっている考え方です。
ワインの場合は生産過程において化学物質を使わない、環境に配慮した方法を取ることで、栽培はもちろんオーガニックです。