バッツェッラ
8ヘクタールから生み出される「スーパートスカーナ」
イタリアでは、その土地に根付いた土着品種で伝統的に造られるワインがかねてより格付けワインとして扱われてきましたが、トスカーナ州のこのボルゲリという場所では、カベルネやメルローといった国際品種を用いたモダンなワインが造られています。
有名なサッシカイアがその先駆けなわけですが、この土地では“イタリアらしい”ボルドータイプのワインが多く造られるようになり、そのクオリティーと世界的な評価から、「スーパートスカーナ」と呼ばれます。
現在ではDOCに認定されています。
イタリアでは定められた場所しかワイン畑にできない法律があり、およそ40社のワイナリーがひしめくボルゲリではすでに飽和状態のため、新たなワイナリーが生まれるには他が縮小するしかありません。
そのためボルゲリに新しくワイナリーを造るということは非常に困難になってきています。
フランコ・バッツェッラ氏と妻のカインさんは2000年にこのワイナリーを設立しました。当時はまだ土地の購入が可能だったわけです。
夫婦はともに世界銀行の出身です。50歳になってから夫婦の夢であったワイナリー設立を実現しました。
ワイン造りはカベルネソーヴィニヨンとフランを中心にしており、カベソーだけで6種ものクローン品種を育て、ブレンドしています。
土壌がカベルネとの相性がよく、セカンドワインのペアンからカベルネ系の重厚さが全開です。