カンティーナ・リッチョ
ヴェスヴィオ山の火山灰ミネラル
ナポリを州都とするカンパーニャ州の山岳地帯アヴェッリーノ県。
地層にはヴェスヴィオ山の火山灰が入り混じり、ミネラルが豊富で肥沃な土地です。カンティーナ・リッチョはアヴェッリーノの中でも標高700m以上という高地に位置しています。
通常のワイナリーが150~250m程なので、その高さは歴然としています。そのため寒暖差が極端で、ブドウの栽培に適しています。温暖であるはずの南イタリアにも関わらず、冬には雪がたっぷり降ります。
現してナーのジュゼッペ・デ・マルコ氏が立ち上げたワイナリーですが、息子のルイージのサポートもあって、技術を取り入れつつテロワールを活かした高品質なワイン造りを行っています。
その恵まれた土地では赤も白も偉大なワインが存在します。赤はイタリア最高格付けDOCGであるタウラジ。
「南のバローロ」と呼ばれることもあるこのワインは土着のアリアニコ100%で造られ、その強靭なタンニンは長期熟成のポテンシャルを秘めています。
白はフィアーノ・ディ・アヴェッリーノとグレコ・ディ・トゥーフォ。どちらも南イタリアでは珍しい白のDOCGです。
通常、南イタリアではその気温の高さからブドウの糖度は上がりやすく、赤白問わずワインにも甘みが出やすいのが特徴ですが、リッチョは標高が高く冷涼なので、酸味もしっかりあり、引き締まった味わいのになります。