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スイーツと合わせるワイン 大人のバレンタイン

日本では女性から男性へ想いを込めてチョコレートを贈る日として親しまれてきたバレンタインデー。
最近では、女性同士で交換したり、自分へのご褒美にしたり、「俺チョコ」という言葉も出てきたり、様々な楽しみ方が浸透してきましたね。

チョコレートをつまみに、ワインを楽しむ。
甘いものにはお茶やコーヒーなどが定番ですが、ワインを合わせることもできます。
では実際のところ、何が合うのか。
実は、スイーツとワインは食べ合わせを失敗すると「どちらもイマイチ…」なんてことも起こったり。
せっかくだから美味しく楽しみたい!この組み合わせなら間違いなし、というご紹介です。

おうち時間が増える今年のバレンタインデーは、性別や世代問わず「スイーツとワインの大人な贅沢を楽しむ日」にしてみるのも良いのでは。

チョコレート & レチョート

まずチョコレートそのものにはコレ。
レノッティの“レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ”は、陰干しブドウから造られる甘口の赤ワインです。
そもそもスイーツとワインが合わせづらい理由の一つは、甘味レベルの不一致。スイーツの強過ぎる甘味が、ワインの持つ果実味を吹き飛ばし、酸味や渋味、アルコール分ばかり際立たせてしまうわけです。
そこで甘い物には甘いワインを合わせるのが基本。それぞれの甘味以外の要素が際立ち、単体では気付かないカカオの奥深い香りやワインの豊かな果実味が強調され、余韻を長く感じさせます。
ただし、チョコレートはビターなもので、甘味が強過ぎないものが望ましいです。
「赤の」甘口ワインというのもポイント。色合いや味わいの要素が同調することで相乗効果を発揮します。
ちなみにヴェネト州ヴァルポリチェッラ地区では、陰干しブドウで造られる辛口がアマローネ、甘口がレチョートと呼ばれています。

ガトーショコラ & シラー

チョコレートケーキはイタリア語で Torta al cioccolato トルタ・アル・チョコラート。イタリアの食文化にも深く根付いているお菓子です。
これには先程のレチョートはもちろんですが、辛口の赤ワインも合わせることができます。
ただし、辛口とはいっても、甘味に負けない濃厚な果実味が必要になります。
そこで、シチリアの有機栽培の生産者アレッサンドロ・ディ・カンポレアーレが造る“カイド シラー”。
南国の良く熟したブドウのためタンニンはこなれていて、酸味も鋭くないので、甘い物を合わせても喧嘩しません。 ワインが持つカカオやローストの香りが同調し、チョコと相性の良いスパイスのニュアンスが、単体で食べたときと違う香味を楽しませてくれます。
肉料理のあとに、そのまま残った赤ワインとガトーショコラを食後に楽しめば、たちまち贅沢なおうちディナー。

オランジェット & グラッパ

オレンジピールの爽やかな香りと苦味、チョコレートの甘いくちどけが絶妙なオランジェット。
オランジェットと相性の良いお酒は、ブランデーです。コニャックとオレンジエキスから造られるグラン・マルニエというリキュールがあるくらいですから、ブランデーとオレンジの相性は抜群。また、ブランデーを加えたチョコも定番ですよね。
イタリア版ブランデーと言えば、グラッパです。ブドウの搾りかすを蒸留して造られる、アルコール30%以上のお酒で、現地では食後酒として親しまれています。
通常は無色透明ですが、バッツェッラの“グラッパ・リゼルヴァ・ディ・タム”は、木樽熟成のため琥珀色に輝いています。木樽熟成の方が味わいに丸みと深みが出て、自然な甘味を感じさせるためチョコレートと良く合います。
ワインではありませんが(笑)、食後にオランジェットをつまみならグラッパを嗜む…なんてひとときも素敵ですね。

また、お菓子作りの洋酒としても活躍します。例えば、パウンドケーキにグラッパを染み込ませたり、生チョコに練り込めば、リッチな風味の大人なスイーツに。

フルーツタルト & アスティ

彩り鮮やかなフルーツタルトは、瑞々しくさっぱりしていて、男性陣からも人気。
合わせるワインはフルーツポンチのイメージで、テッレノストレの“アスティ スプマンテ”。
マスカットジュースのような果汁感が、フレッシュなフルーツたちをまとめ上げ、シュワシュワとした泡立ちがクリームや香ばしいタルトにマッチします。
辛口のスパークリングワインの場合は、新鮮なフルーツそのものと楽しむのがベストです。

米山

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